今日のブログは先日サービスを開始したセルチャー(培養脂肪幹細胞注入)に関して説明します。
まずは質問です。
Q. 脂肪注入による豊胸の典型的なメリットとデメリットは?
メリット:触り心地が実際の胸と同じ(柔らかい)なので、他人から触られても分からない。
デメリット:①定着率が不安定、②下手に注入するとしこりになる。
です。
よって、デメリットの解消=定着率を上げてしこりにならない様にするには
1.術者の技術:どれだけ細かく(細く長く)各層(皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下)に満遍なく注入するかがとても大切です。入れ過ぎもしこりの原因になります。
2.注入する脂肪の質を上げることが大切になってきます。
当院は、「脂肪注入による豊胸を他のクリニックに指導するクリニック」
ですので、1はクリアしています。
さて、2の脂肪の“質”に関しては、今まで、痩せ型でも脂肪幹細胞を捨てないで濃縮するコンデンスリッチファット(CRF)を使ってきました。その結果は上々で、今までも既に学会や論文にして発表してきました。
今回さらに脂肪幹細胞濃度を高めるために自分の脂肪幹細胞を培養、増殖させ脂肪幹細胞の数を確実に増やす方法を追加しました。・・・それがセルチャー豊胸です。
【この治療(豊胸)は「第二種再生医療等提供計画」において、厚生労働省より正式に承認されていないと行えません。当院は厚生労働省より正式に承認されたクリニックです。】
セルチャー豊胸は今までのCRF(これでも十分に幹細胞は濃縮)に自分の培養脂肪幹細胞を添加しますので、脂肪幹細胞がSVF(非培養幹細胞)豊胸よりも多くSVF(非培養幹細胞)豊胸より、最適化された脂肪となります。
データ上では、セルチャー豊胸は、SVF(非培養幹細胞)豊胸よりも約4倍の脂肪幹細胞を添加できます(下図)。
なお、脂肪幹細胞添加のために要する脂肪量は約20㏄の脂肪のみなので(非培養幹細胞豊胸は約200㏄)どのくらい効率よく脂肪幹細胞数を増やして注入しているかが分かります。・・・脂肪が少ない方にも適応であるのが、セルチャー豊胸の魅力です。
ではもう一問。
Q.そもそも脂肪幹細胞って何?
簡単に言えば脂肪の卵に近いです。実は脂肪の卵だけではなく、血管内皮や筋肉等にも変化できる卵です(下図。詳しく言うとキリが無いので、脂肪の卵で、脂肪の定着に必須のものとだけ覚えておけば十分でしょう。吸引脂肪内にも存在しますが、脂肪幹細胞を濃縮(コンデンス)または添加して定着を高めます。
脂肪幹細胞、及び脂肪幹細胞添加脂肪注入(CAL)に興味ある方は日本(というか世界)の脂肪幹細胞の権威である自治医科大教授吉村先生の論文を参照ください。
(※ http://www.cosmetic-medicine.jp/list/CALkeisei.htm)
なお、下写真は先日タイ・バンコクで開催された脂肪専門の国際学会にて吉村先生との写真です。
セルチャー豊胸のような再生医療の最先端技術を利用した豊胸手術を、私たち臨床のプロが確実な技術で行います。皆様楽しみにしていてください。
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ザ・クリニックのコラムでも、セルチャー豊胸の最新情報をご紹介しています。
ぜひご覧ください。