ハートヒップリフト:ボリュームと弛みの関係

今日は他院バストヒアルロン酸注入修正+(ベイザー併用)ハートヒップリフト、そして、ベイザーリポの手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

さて、今日はボリュームと弛みの関係に関してお話しします。

時代の変化と共に、価値観も変わります。私が若かった(私はもう48才ですからもう20年以上前になりますね)俗にいうバブル時代は、小さなお尻がステイタスだった様な覚えがあります。今も日本人はそういった感覚は受け継がれているのですが、ただ小さいだけでは魅力的では無いと最近は思われているようです。和洋折衷(和は小さなヒップ、洋は南米の女性の様な大きなヒップ) というべきか・・・。ただ、要求が高く贅沢になったというのは確実です。いま最も(日本人に)人気があるヒップの形状は、大きさ自体は大き過ぎず、小さ過ぎず(ペタンコでなく)、張りがあり、トップの位置が高いといった所でしょうか。

少し理数系の話になります。皮膚の表面積が一定と仮定すれば、ボリュームが増えればパンと張り、ボリュームが減れば垂れ下がります。ただ、皮膚には伸縮力もあれば、その限界もあります。限界を越すと、真皮が裂け(肉割れ・妊娠線など)急に張力が無くなります。

上記以上にいろんな要素が加味しますが、今日のポイントは、“ボリュームが無いと、張りが出ない”ということ(おそらくなんとなくわかる感覚)にしましょう。

ヒップは若い時にはボリュームがあります。でも加齢や(デザインの悪い)脂肪吸引等で垂れてきます。

これを改善するのに最も効果的なのは、必要な場所にボリュームを追加することです。ただ、皮下のみに注入するとボリュームと重力の関係で逆に弛んだりしますので、上手に分散させる必要があります。よって臀部の場合、筋肉(大臀筋)内にも皮下にも注入が必要です。また、注入の原則として、かたまりで注入すると(胸と同じく)しこりになったり、脂肪壊死になったり、悪いことが起きます。筋内に注入するとなると、坐骨神経や、血管等への配慮が必須です。

色んなことを考え、安全性を保ちながら、その方にとってベストの手術をするのが私たちの仕事です。ただ、大きくすればいい、ただ注入すれば良い施術とは、大きく経過も結果も違います。

さて、今日は他院脂肪吸引後の修正と同時のハートヒップリフトの手術の動画を見ていただこうと思います。

いかがでしたでしょうか?上記のボリュームと張りの関係も理解しやすくなったと思います。今後も、もっと良い手術を求め、常に勉強しながら、最適な治療を皆様に提供したいと思います。

今日も手術なさって下さった方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。

 

 

 

 

 

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