バッグ抜去後の(同時ではない) CRF豊胸
カプセルのスペースは閉鎖(癒着)する?
今日はベイザーリポ+マイクロCRF注入、そしてバッグ取出し後(同時ではなく以前)のCRF豊胸でした。手術は問題なく終わりましたが、
今日の手術は少し特殊でした。他院でシリコンバッグを取り出してから、なんと1年以上経ってからのCRF豊胸だったからです。
ここで疑問が出てきた読者の方、又はドクターもいらっしゃるのではないでしょうか?
“バッグを抜いたらそのスペースはしばらくして閉鎖(癒着)してしまうのではないの?”
こういった質問をされた場合、私はハッキリと答えます。
”以前はそう考えられていましたが、それは都市伝説のようなもので誰も分かりません。実際に私が手術していると、かなりの頻度で以前のバッグ抜去から年月が経っても、カプセルは癒着せずそのまま空いているケースも多いです。”
これは今年の3月19日開催のハンズオンセミナーのブログでも触れていますが
当日参加なさったドクター達とのディスカッションの際、
〝バッグ抜去後のスペースが癒着するか、しないかは予想不可能。長年経っても閉鎖されないケースが多数ある”
との意見でまとまりました。
前置きが長くなりましたが、今日の様に以前バッグを抜去した経験のある方への脂肪注入手術は、以前バッグが入っていたスペースに注入すると、それは全て(血流が通っていませんので)脂肪壊死、大きなしこり、といった合併症の直接の原因になります。
ただ、ペチャンコになっていますので、術前エコーでもこのスペースが開いているかどうかは残念ながら分かりません。
(まれにスペース内に体液などが溜まっている場合は判別可能)
つまり、術者の手の感覚だけでその層に注入するかどうかが決まっていきます。開いていれば注入しませんし、癒着して塞がっていれば、ある程度注入可能です。(もちろんはじめからリスクを冒さない様にアプローチしないという選択肢もありますが、少しでも可能性があればそちらを選択したいので私はトライします)
よって、術中の判断で術後の経過が大きく変わります。(何も知らないで注入すると、脂肪壊死をおこし、大きなしこりになったりします)全ての手術で言えることですが、こういった特殊な場合は特にそうです。
今日の手術は片方がスペースがしっかりあり、片方がほぼ閉鎖しているといったケースでした。もちろん、それも考慮して他の層に(例えばスペース直上や直下を狙うなど)分散して注入しています。今回の施術は、いずれ動画などでもご紹介していきたいと思っていますの楽しみにお待ちください。
今日も手術をなさってくれた方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。