今日はバッグ取り出しと同時のCRF豊胸、そしてBRAVA併用のCRF豊胸でした。手術は問題なく終わっています。仕上がりを楽しみにしていてください。
さて本日のモニター様は、シリコンバッグ抜去とコンデンスリッチ豊胸を行ったのですが、バッグは高度石灰化を伴っており、正直、手術に難渋しました。
まずは術前の状態から見て見ましょう。
見た目でもバッグと分かる形、
触ると石のように固い状態です。
かつ痩せ型ですね。
理由はバッグの被膜が高度石灰化しているからでした。術前のエコーで診断がついたいたため、前回の手術と同じ傷の乳房下縁からのアプローチとしました。(石灰化が無い方の場合、95%以上脇下のアプローチで十分です。)
では術中の写真です。両側のバッグが入っている状態。
向かって右(本人の左胸)は石のように固い胸です。
両側バッグ抜去後—この後は傷の写真、石灰化の画像、傷など出てきますので、そういったことで気分が悪くなる方は見ないでください。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
片方抜去後
下は左バッグの抜去後でも石灰化が強く、卵の殻が割れ中央が凹んだような状態です。もちろん硬いままです。
石灰化を除去しています。ピンセットに挟んでいるのは石灰化の塊です。
そして本日の手術直後、まだ内出血で痛々しいですが、自然な胸になりました。
ご本人は、久しぶりに柔らかい胸を触りましたと、多少涙ぐみながら、喜んでいらっしゃいました。
通常の手術でも、術前から困難を予測される手術でも、術中何があるかはわかりません。
それに対応できるのが、一流の外科医であり、私もそうありたいと思っています。
今日も手術をなさって下さった方々、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。