バッグ取り出しと同時のCRF豊胸:当院の場合術後の脂肪壊死はこの数年ゼロ。症例数も毎年100例以上

今日はCRF豊胸の手術、そしてVASER脂肪吸引の手術でした。手術は問題なく終わっています。

さて、本日は昨日に続き、バッグ取り出しと同時のCRF豊胸の話題です。

この手術はバッグの位置(乳腺下か大胸筋下か)、
皮膚の厚さ(皮膚からバッグの距離)、
石灰化の有無など、
術前にエコーでしっかり情報を得て、最適な手術をする必要があります。

下は2016年の私の論文:
Our Experience with 131 Cases of Simultaneous
Breast Implant Exhange with Fat (SIEF). Plast Reconstr Surg GO 2016;4:e691より引用

詳しい医学的な説明は割愛しますが、下の図は、その方のバッグがどこにある場合、どこに注入可能かというイラストです。
バッグ抜去 CRF豊胸 症例数

バッグ抜去 CRF豊胸 症例数

先日の学会で統計を取っていましたので、
今日はこの
“バッグ取り出しと同時のCRF豊胸の代表的な合併症である脂肪壊死(炎症を伴う)”
の成績を皆さんにお伝えします。

下がそのデータです。(先日の学会ACKSS 2018の実際は発表したスライドの一部)

簡単に説明すると2010年から2018年9月末までのデータで
合計980例 (現在でほぼ1000例、今年は現在で110例以上)
重大な合併症無し。
炎症を伴う脂肪壊死は2012年以降ほぼゼロというもうのです。
バッグ抜去 CRF豊胸 症例数

今年も(今現在まで)そういった合併症ゼロですので、
比較的に難しい症例も多くある中でのこの成績は、相当良好な結果だと考えます。
おそらく日本一(もしくは世界一)好成績ではないかと思います。
・・・少なくとも今までに日本語、英語で書かれた医学論文を見る限りでは、
最も多い症例数と少ない合併症の成績です。

下写真(31歳女性以前のモニター様:前回の学会で紹介)のように
完全に変形したバッグも取り出して柔らかく自然にします。
もちろん確実掲載した石灰化の強い方も行います。

それら全ての手術を含めての合併症ですから、
上記の成績は自慢ができる成績だと考えています。

もちろん極々まれではありますが合併症の可能性はあります。
そういった場合でもリカバリーしますのでご安心ください。
バッグ抜去 CRF豊胸 症例数

手術はしっぱなしではいけません。
きちんとフォローして、それを見届けるまでが治療だと考えています。

今日も手術なさって下さった方々、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

THE CLINIC東京院のサイトでもシリコンバッグ取り出しと同時のコンデンスリッチ豊胸の症例をご紹介しています。
▷不自然だった胸の形が自然な形に改善(東京院・豊胸の症例写真)

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