今日はバッグ取出しと同時のコンデンスリッチ豊胸、BRAVA×CRF豊胸の手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
本日はバッグ取出しと同時の術中の写真を紹介します。
モニター様は38歳の女性で、2回の豊胸歴:初回は(他院で)生理食塩水バッグ、カプセル拘縮のため(他院で)バッグの入れ直し:生理食塩水バッグ⇒CMCバッグ をなさっていらっしゃいました。 両胸とも硬く、胸は動かない状態で最近左胸に違和感を感じ(左右差)あり、当院の外来受診。エコーで左はバッグ破損。右はカプセル拘縮の診断。
まずは術前です。右胸はカプセル拘縮(動かない胸)で、見た目も違和感がありますね・・・内側に不自然なラインがあります。左バッグ(向かって右)は破れている状態です。少し萎んで見えますね。
次は術中です。両側のバッグを取出した後、胸は完全にフラットな状態です。
そして片方の脂肪を注入した写真です。
摘出バッグです(CMCバッグ)。術前の診断通り左は破損していました。
そして術後3か月です。
とても自然な胸で、柔らかく、もちろんしこりもありません。
ただ、バッグの時よりも少しボリュームが落ちたと感じて2回目の豊胸を希望なさいました。
そして2回目の術後3か月です。
異物も入っておらず、揺れる、温かい、自然な胸。そして、この大きさ(術前と同じか逆にやや大きい)にも十分満足なさっていらっしゃいました。
もちろん初回でご満足いただければベストですが、無理に注入しては脂肪は壊死に陥り、しこりとなってしまします。(今や脂肪注入の常識です)。下図参照。
よって、術前の胸に合った脂肪量を、適切な層(例えば今回の場合は、カプセルの中には注入せず、皮下、乳腺下、大胸筋内、にまんべんなく、細く細く直径2ミリ以下で注入していきます。
技術も要しますし、時間も費やします。しかし、それを丁寧に行い、しこりを作らず、可能な限り大きくする事るが私たちの使命です。
今日も手術をお受けになって下さった方、手術に関わってくれたスタッフに感謝です。