他院修正と同時の若返り手術
脂肪を捨てるなんてもったいない
今日は広範囲のベイザーリポ、他院修正を含めたベイザーリポ+3Dセルリフト、そしてマイクロCRFの手術でした。
今日の他院脂肪吸引後の修正と同時の若返り手術希望の方は、他院で脂肪を取ったのに取り残しがあり、それを利用して若返り(3Dセルリフト等)をなさった方でした。
僕の正直な感想は、“その通り!吸引した脂肪を全部捨てるなんて、もったいない!” です。
脂肪組織の中にはたくさんの脂肪幹細胞=脂肪由来幹細胞=脂肪組織由来幹細胞(adipose-derived stem cells :ADSC 又はASC)と呼ばれるものがあり,骨髄間葉系幹細胞と同様の多分化能を持つ細胞です。
骨髄中の間葉系幹細胞は量的に少ないため、再生医療に用いるための充分量の確保は困難なので、最近はこの脂肪由来の幹細胞が注目を浴び、再生医療の良い素材として注目を浴びています。
実際、私たちはこの脂肪幹細胞を多く含んだ脂肪を利用して、CRF豊胸や3Dセルリフト、マイクロCRF(若返り)など臨床的に行っています。
脂肪幹細胞について、ちょっと詳しく説明しましょう。
一般的に言われれていることは
利点
・ある程度の多能性がある。
・幹細胞の状態で採取が容易。
・遺伝子導入をしておらず癌化のリスクが少ない。
・間葉系細胞への分化、増殖能が高い。
欠点
・間葉系以外については、分化、増殖効率が悪い。
です。
でもこの欠点に関しては、脂肪注入を行うに当たっては、逆に利点ではないかと思います(他へ・・・例えば癌細胞を含む・・・変化しにくいのですから)。
ちょっと、専門的になり過ぎましたね。そこで、お口直し代わりに自分の脂肪を使った若返りに関しての動画を見てもらおうと思います。
どうでしたか?何だか、脂肪幹細胞(脂肪注入)が身近に感じませんでしたか?・・・そう感じていただければ幸いです。そして題目の”もったいない”の意味も少し理解できていただければ、より幸いです。
今日も手術なさって下さった方、そして、手術に携わってくれたスタッフに感謝です。