今日は福岡で他院の脂肪吸引修正、同時に腹部、ウエストのVASER脂肪吸引とヒップアップのための臀部へのCRF注入手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
今日は福岡院で上記手術そして外来(カウンセリング)では他院の脂肪注入によるしこり除去手術のカウンセリングなどを行いました。
私の場合、他院修正手術を手掛けることが多くなってきました。理由は明らかです。明らかに(残念ながら)他院の技術不足、知識不足の手術の結果です。
私は以前から、他人の悪口を言わないことを一つの信念にしているつもりです。大学病院、総合病院にいた時代も、紹介してくださったドクターに対して、”もっと早ければ・・・”と万が一思っても、口に出しませんでした。もちろん患者様に対してもそのような話をしたことはありません。だって紹介してくださった先生方は患者様のためにと必死で取り組んでいらっしゃるからです。また、患者様も、病気を治そうと必死だからです。
今私は美容外科という、特殊な環境で働いています。基本的には命には関わらない手術を行っています。しかし、患者様にとって一生に関わる手術を行っています。
つい先日、大学病院の同門会がありました。お世話になった先輩方や懐かしいメンバー、そして後輩達ばかりの集まりです(毎年、可能な限り出席するようにしています)。元々外科(特に心臓外科)を専門にしていました。時が流れるのは早いもので、外科を専門にしていた10年間より、とっくに長い15年間美容外科をしていることになります。専門は違いますが、やっていることは同じだと思っています。 ・・・・”患者様が幸せになるよう願って手術をする。”という事です。もちろん願うだけではいけません。それなりに経験も勉強も必要になります。
さて話を戻しましょう。
悪口を言わないはずでは? それなのに、他院のしこり除去や修正を行うと公言するのは?
答えは、以前執刀したドクターが、この患者様に対し、誠意をもって手術をしたとは思えない結果の場合です。
そもそも、手術をして、その手術が不満だったらその病院に駆け込むはずです。しかし執刀医に修正を求めなかった理由を聞いてみると、”連絡したが、相手にされなかった””不可能と言われた” など考えにくい言葉が返ってきます。あってはいけないことですが、人間ですから失敗もあるかもしれません。ただ、それを知らんぷりするのはどうかと思います。
今日は、私が今日手術した方(他院修正と同時の脂肪吸引とヒップアップ手術)の術前デザインをお見せします。
何の模様?って感じかもしれませんが、吸引する場所、注入する場所、均す場所、ひきしめる場所それぞれに色分けして、等高線を交えて描いたデザインです。もちろんデザインだけでは上手くいきません。良い機械を使うにこしたことはありませんが、機械だけ良くても脂肪吸引・脂肪注入の技術が悪ければ凸凹やしこりなどができます。到底手術を受けてくださる方の幸せには繋がりません。
前述の通り、生死には関わらない手術かもしれませんが、患者様の一生に関わる手術だと心に据え、手術しました。
今日も手術してくださった方、手術に携わったスタッフ、そして先日お会いできた先生方に感謝です。
◉これらの失敗について、脂肪吸引、また他院の失敗修正を数多く行なってきたTHE CLINICの中居先生が監修した、専門サイト「脂肪吸引失敗SOS」がリリースされています。
失敗の原因や修正法などを詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。