他院傷跡修正:脂肪の新しい活用法、そして脂肪の保存(FAT BANK)

今日は他院のヒアルロン酸注入後のしこり取り手術、そしてCRF豊胸でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

本日のブログは、脂肪注入の役割についてお話しします。

脂肪注入の主な役割は皆さんの想像通り、組織量を増やす(ボリュームアップ)です。私が最も多く扱っているのは、豊胸や顔の若返り(立体形成)ですが、その他にヒップアップ(臀部注入)、や他院修正(特に他院脂肪吸引後の凹み)も頻繁に行います。

さて、もう一つ、大きな役割があります。それは組織修復能力です。分かり易くいうと、皮膚に栄養を与える感じです。それには脂肪の中の、脂肪幹細胞が大きくかかわってきます。この脂肪幹細胞が色々なシグナルを出したり、脂肪組織に変わったり、血管壁に変わったり(新生血管=血流を良くする)して、組織を修復するのです。

今回は、他院で乳輪下からバッグを挿入したゲストのバッグ取出しと同時のコンデンスリッチ豊胸後、シリコンバッグの問題は改善できたが、乳輪下縁の傷跡が気になるという事で、凍結保存した脂肪(FAT BANK:-196℃で保存、幹細胞の生存率は95%といわれている)を用い、傷跡を修正した方の動画をお見せしたいと思います。なお、脂肪注入でボリュームを増やし、肌質を改善させると共に、リゴトミー(癒着をはがす)処置も一緒に行っています。

では動画をご覧ください。

 

いかがでしたか?かなりキレイになっていますね。

ただ、こういった修正は残念ながら、一回の注入(やリゴトミー)で効果を出すことはかなり困難で、3回くらいが目途になります。こういった場合に、とても役に立つのがFAT BANK【https://www.theclinic.jp/feature/fatbank.php】です。

一度脂肪採取しておけば、その脂肪を小分けにして-196℃で保存すれば、採取の手間(多少は痛いですし)や費用を抑える事ができます。

技術の進歩って素晴らしいですね。

今日も手術を受けて下さった方、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

 

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