今日は他院のしこり取り+CRF豊胸、そしてCRF豊胸でした。手術は問題なく終わって行っています。お疲れ様でした。
さて今日は、他院脂肪注入後大きなしこり(右11センチ、左8センチ)ができたため、それを切らずに吸引除去し、軟らかで自然な胸にしたモニターの方の紹介です。
下が術前の写真です。胸はほとんどしこりのみで大きくなっており、触るとガチガチです。形も不自然なのが分かります。(バッグの高度カプセル拘縮と同じ感じです。)
手術はまず、しこりにベイザーカニューレで皮膜を破り(穴のみ)、ベイザーで内部の個体も壊します。その後、内部がドロドロになった状態で、しこりを吸引する事になります。
下が、術中まだしこりを吸引していない状態です。大きな硬いしこりを手で挟んでいる状態の写真です。
そして術中にエコーで再度しこり確認します。
実際のエコー画像です。しこりは画面(横5センチ)に入りきれず、しこり内は固体と液体の混合性のしこりなのが分かります。
ベイザーカニューレをしこり内に挿入し、固体を破壊しています。
そして、下が、しこりを吸引し終わって内部がペタンコになった状態の画像です。よって、カニューのみがしこり内に存在しています。
そして、吸引したしこりの内容物です。一番上の層がオイル(黄色)、中間層(肌色)が固形の脂肪壊死部分・・・つまりこの2層がしこりの内容物。その下(薄いピンク)が抗生物質入り生理食塩水で洗った液です。
そして術直後の写真です。
とても自然な仕上がりです。もちろんしこりも消失しました。
脂肪注入は、いくら脂肪の質が良くても(例えばCRF豊胸でも)、上手に注入しないとしこりになってしまいます。今回の他院のしこりは注入のし過ぎと塊で入れた事によるものです。
注入のスキルはとても大切ですね。
今日も手術なさって下さった方、手術に関わってくれたスタッフに感謝です。