今日はコンデンスリッチ豊胸(ベイザー脂肪吸引 併用)、そして、3Dセルリフト+マイクロCRFの手術でした。手術は問題無く終わっています。お疲れさまでした。
今日は最新の医学論文の紹介と3Dセルリフトの動画を見ていただこうと思います。
脂肪注入の医療技術は確実に向上しています。技術的にもそうですが、研究も随分進んでいます。
今月号のPRS電子版( Plast.Reconstr.Surg.)形成外科医学雑誌で興味深い研究を見つけました。
脂肪細胞の冷凍保存に関してです。
A Clinical Scalable Cryopreservation Method of Adipose Tissue for Reconstructive Surgery Assessed by Stromal Vascular Fraction and Mice Studies(直訳すると、形成に利用するための脂肪組織の臨床的に普及可能な脂肪冷凍法ーーー脂肪幹細胞(脂肪幹細胞を含む血管片)とマウスを使っての研究)
Chaput, Benoit M.D.; Orio, Julie B.S.; Garrido, Ignacio M.D., Ph.D.等による研究です。
噛み砕いて言うと、脂肪の冷凍保存に関しての研究です。
脂肪は形成や美容(若返り、豊胸など)に頻繁に使われる様になりました。ただ、一度に脂肪を注入するにはその限度があり(注入し過ぎは良くないです)1回で改善できない場合は再注入を行います。ーーー美容外科的に簡単な例を挙げますと、一度にたくさん脂肪注入してしまうと脂肪壊死やしこりになってしまいます。
そこで皆さん考えるところは同じで、一度脂肪吸引して(多少とも脂肪吸引ですから痛かったりしますし、何度も吸引するのは面倒と思う方も多いはず)それを冷凍保存できて解凍して使用できれば良いなと考える訳です。
実は多少は出来ます。実際私たちも冷凍した自己脂肪を注入して微調整やボリュームアップに使います。ただ、これはフレッシュな脂肪にかなう訳がありません。(冷凍マグロと生マグロの美味しさの違いみたいなものです)
これをどう保存(冷凍)、解凍するといいか、どういった添加物を用いたら良いかを研究した論文です。
詳細は専門的すぎて割愛しますが、こういった研究が進めば、より簡単により安全な脂肪注入が出来るはずです。楽しみですね。
さて今日見ていただく動画は自分の脂肪を使ったお顔の若返り(3Dセルリフト+マイクロCRF注入)です。
いかがでしたか?
自分の脂肪を使った若返りは次第に当たり前になってきそうですね。
今日も手術なさってくださった方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。