今日はCRF豊胸+ベイザーリポ、そして顔への脂肪注入(3Dセルリフト、マイクロCRF)・・・アンチエイジングの手術でした。手術は問題無く終わっていますお疲れ様でした。
では北京でのISPRES学会2日目の報告です。(専門的過ぎだという方は、写真だけ楽しんでくださいね。)
2日目午前 脂肪注入全般セッション
①Lee Pu (US):採取:脂肪幹細胞は大腿内深層、下腹部深層に多い。 脂肪の2回目注入のタイミングは術後3-6ヶ月以降がベター。
②Kai Liu(CN):顔への脂肪注入
③S. Coleman(US): かの有名な、Lipostructure の話。出来るだけ細かく、何層にも注入。
④Greg Evans(US): NanoFat ・・・ASc生き残っている
⑤Marco Klinger(US): 脂肪はScar(傷跡)等に有効
⑥R. Khouri(US): 脂肪は注入し過ぎると壊死するので、いつ脂肪注入を止めるかが、外科医の良し悪しを決める。BRAVA併用。
⑦吉村先生:注入脂肪は、外側から1.2mmしか生き残らない。よって、直径2ミリのパスタ状にして入れる(1cc=10cm以上)
北京2日目午前 リサーチセッション
⑧D.Orgill(US):外的陰圧をかける事で、血流、スペース、stimurator アップ。BRAVAの原理
⑨N. Pallua(DE): ASCsはFibroblastにも変化する。成長因子出し、皮膚のテキスチャー、トーン(肌の明るさ)にも関与。
⑩Feng Lu (CN):バッグ取出し同時の脂肪注入。
北京2日目午後 豊胸セッション
①G. Rigotti(IT): 総括 リゴトミー(針で癒着剥離)、BRAVA,脂肪でミニマル・マニュピレーション、脂肪の素晴らしさ
②Aris Steroidimas(GR):Composite Breast Contouring = BAG+FAT
③Roger Khouri(US): BRAVA, RAFT
④G. Rigotti(IT):BRAVA+ リゴトミー、 2Dリゴトミー、3Dリゴトミー
コールマンを交えてのディスカッション:脂肪注入で大切なのは①細かく注入する事 ②入れ過ぎない事 は全員一致。
2日目午後 乳房再建セッション
①F. Li(中国):バッグ取出し同時脂肪注入など。
②Jean Petit(IT): ヨーロッパの乳房再建の状況:今は乳癌術後再建希望、7割を超す。
乳腺(+癌)全摘出後、エキスパンダー(又はシリコンバッグ)を大胸筋とメッシュ(又はアログラフト)でカバー。
③Jie Luan(中国):BRAVAを使った乳房再建の現状。
④Macro Klinger(IT): イタリアでの乳房再建の現状:乳房再建希望する患者が多い等。
⑤G.Rigotti(IT): ・乳房インプラント抜去同時の脂肪注入は好成績。
・乳癌術後放射線無しの場合はBRAVAのみでも再建可。放射線療法後の場合、BRAVAのみでの皮膚の拡張は困難。脂肪で数回に分けて組織を軟らかくした後BRAVAが良い等。
・脂肪注入時に、内圧が9~10mHgを超えると、毛細血管壁がつぶれ、血流ダウンその結果、入れ過ぎると脂肪壊死して結果が悪い。・・・くれぐれも入れ過ぎないことが大切。
・BRAVA+リゴトミー+FatGraft は好成績
・乳癌と脂肪注入の関連性無いという、統計学的結果。
2日目午後 脂肪注入のリスク、合併症、法的レギュレーションセッション
①Brian Kinny(US): FDAはミニマルマニュピレーションしか認めない方針。よって、今後、米国でもSVF抽出(幹細胞注入)の規制がかかる可能性あり。
②Jean Petit(FR): 乳癌術後患者への脂肪注入の安全性:今の調査では再発のリスクに変化無し。=安全。
2日目午後 顔の脂肪注入、顔の(脂肪による)再建セッション
①Haiyan Cui(CN):顔へのバイポーラRF
②Chenggan Yi(CN):SVF は血管新生に関与
③Patrick Tonard(ベルギー):NanoFat、顔の脂肪注入(例えば3Dセルリフトと似ている)は有意義。
④S. Coleman(US):顔への脂肪注入の基礎:出来るだけ細かく注入、丁寧に。1200g、3分で遠心した場合、脂肪の下の層(強遠心)が良い脂肪(脂肪幹細胞多く含む)コンデンスの意義。脂肪注入で肌質も良くなる事。
でした。私たち、美容外科、形成外科医にとっては、医学誌でしかお目にかかれない豪華メンバーが終結した学会は、圧巻でした。
次回は3日目の報告をしますね。楽しみにしていてください。
今回の国際学会の主催者、ブラバの開発者、今の豊胸をリードする R Khouri先生と手術手技の確認
日本が世界に誇る、脂肪幹細胞の権威吉村先生と共に。