今日はお顔の脂肪注入+CRF豊胸、そしてサーミドライ(脇多汗症の手術でした)手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
本日のブログはやや基礎的な話をします。
脂肪はどうやって生き残るの?しこりはどうしてできるの?いっぱい入れて大きくしたいのだけど・・・。
いろんな疑問が湧いてきますね。
しこりができる理由は、脂肪が定着しないからです。詳細はコラム「脂肪注入豊胸の定着率に関するQ&A」でわかりやすくご紹介していますが、
せっかくですから、ここでは今月パンパシフィック学会で発表する内容をもとに説明します。(日本語バーションにしています)
まずは注入のポイントは下記、4つになります。
まずは脂肪の採取です。適切な場所から、しっかりしたデザインの元採取します。
そして脂肪の処理です。
脂肪の定着には元気な脂肪細胞と、脂肪幹細胞が必要です。
コンデンスする意味は、脂肪吸引後の脂肪は、脂肪と脂肪幹細胞の釣り合いが取れておらず、脂肪細胞をコンデンスしたほうが定着しやすくなります。(現、自治医科大教授 吉村線先生から頂いたスライドも含め説明しています)
そして注入法は、細心の注意を測り、皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下に分け、とにかく細く長く、万遍なく注入が必要です。塊で(小豆大でもダメです。直径2ミリ以内で、いくら大きくても、2.4ミリ以内でないと生き残りません。もちろん、入れ過ぎもしこりの原因になります。
そして最後に、受ける側の状態も大切です。
ブラバは下記の画の様に脂肪が活き活きとして生き残り易い状態にします。
これらを全て理解し、実際の状態と照らし合わせ、ベストの選択をして、最適な手技のもとに行う事が生着率を上げる、また、しこりを作らないポイントです。
ただ、単に多く注入する時代は終わりました。
内容的にはやや硬い話になりましたが、これらは脂肪注入を行う医師にとって、必要不可欠な知識、かつ技術です。
こういった知識や手術手技が、日本全国で広がる事を望みます。
今日も手術を受けていただいた方、そして、手術に関わってくれたスタッフに感謝です。