今日は105回日本美容外科学会初日。脂肪注入による若返り、そして凍結脂肪の安全性に関して発表してきました。
数枚のスライドを紹介しますね。
まずは脂肪の基礎知識
脂肪にはボリューム増加の役割と肥沃化(肌質改善)効果があります。
そして若返りのコンセプトは:立体を若い時の戻す+肌質改善です
脂肪の性質上、長期的な効果がありますが、ボリュームは一度に全部定着しませんし(無理するとしこりになります)、加齢はしますので、後に注入したくなります。
そこで役に立ちのが脂肪の保存=SRF(脂肪幹細胞密度を高くした脂肪の凍結保存)です。
素晴らしいことに、当院で凍結脂肪=SRFを使ったゲスト(2017年4月までに219例)に、しこりや感染などの合併症はありません。
そして症例です。(沢山紹介しましたが一例です)
58歳のゲストですが、立体も若々しくなりましたし、肌質もツルツルですね。
学会発表の結論は
①-196℃で凍結保存した脂肪の複数回使用にて合併症はなかった。
よってSRFは安全に複数回の治療が可能だと考えたれた。
②SRFを用いることで、1回の脂肪採取で複数回の治療が行えることになる。
このことは①脂肪採取に関わるストレスの軽減②余った脂肪の再利用
といった点で顔の若返りに関し、メリットになると考えられた。
③SRFはそれ自体で脂肪幹細胞の濃縮効果があり、若返りにはとても有効であると考えられた。
としました。
今日も当院で手術を受けてくださった方々、学会に協力いただいた方々、そしてスタッフに感謝です。