帝王切開後の腹部の脂肪吸引とたるみ治療

今日はベイザー脂肪吸引+サーミタイト、そしてベイザーリポの手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

脂肪吸引の機械の中で、最も皮膚を収縮させることができるのはベイザーリポです。

これは医学的、そして統計学的に証明されています。

Nagy MW, Vanek PF Jr.先生がPRS(権威ある形成外科雑誌)に2012年に発表した論文です。

A multicenter, prospective, randomized, single-blind, controlled clinical trial comparing VASER-assisted Lipoplasty and suction-assisted Lipoplasty.

Plast Reconstr Surg. 2012 Apr;129(4):681e-9e.

内容は手術を受けた患者さんに、片側VASER脂肪吸引、もう片側VASERでない脂肪吸引 (患者さんには知らせずに) を行って、術後の出血量や皮膚の収縮力を測った論文です。答えは私たちが使っている、VASERの方が、出血量も少なく、皮膚の収縮も良いといった論文です。

しかしながら、このVASERでも皮膚の収縮力には”限界”があります。

そこで登場するのがサーミタイトです。皮膚の収縮を促す、今一番確実な方法です。

2月27日のブログ『他院脂肪吸引後修正:上腕のたるみと凸凹をサーミタイトと脂肪注入で改善

4月11日のブログ『女性化乳房:VASER+乳腺切除+サーミタイト術後

過去のブログでも紹介している通り、今まででは考えにくい素晴らしい結果です。

今回は出産(帝王切開)後の余分な脂肪と弛みを、VASERとサーミタイトの併用で改善させたモニターの方の動画です。

サーミタイトの効果は3ヵ月以上ではっきりしたものになりますので、動画内の(術後1ヵ月)のボリュームダウンだけでなく、今後の肌の引き締まりも楽しみです。

では動画をどうぞ。

しっかりボリューム減ってましたね。あとはサーミタイトの効果がさらにはっきりする時間(術後3-6ヶ月)を待つだけです。

今回のもう一つのポイントは、帝王切開など以前に手術歴がある方の脂肪吸引は、エコーでヘルニアが無いかどうかを確実に診断して行うべきという事です、たとえ、盲腸(虫垂炎)のような小さな傷でも必須です。

もちろん動画の方も、術前エコーでヘルニア(正確には腹壁瘢痕ヘルニア)が無い事を確認あして行っています。この過程を怠ると、内臓(腸管)を傷つけるなど、恐ろしい結果もあり得ます。

実はこういった、きちんとした術前診断、そして正確な手術をしないと、脂肪吸引には重大なトラブルも(残念ながら)他院では起きている様です。

お陰様で、今日も問題なく手術は終わっています。(当たり前の事ですが)ありがたい事です。

今日も手術をなさって下さった方、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

 

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