今日はCRF豊胸、そしてFATBANK(凍結脂肪)を利用したお顔の若返り手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
本日のブログはつい先日行った、”高度石灰化した破れたシリコンバッグを、被膜ごと取り出した手術”の画像を紹介します。
モニター様は64歳の女性で、30年以上前に他院でシリコンバッグを挿入、いつの間にか固くなって今は石のように固いという事でご来院なさいました。
術前のエコーでは両側とも高度石灰化が認められました。
まず術前の写真です。見た目も固いものが胸にぶら下がっている感じです。(触ると硬式ボールのように固いです)
今回は、モニター様が、石灰化した被膜ごと取ってほしいとの要望で、以前の切開線である乳輪下縁からアプローチしました。
まずは石灰化した被膜を破り、すでに破れていたシリコンバッグを残さず抜去します。その後、高度に石灰化した被膜(石灰化で卵の殻みたいな感じです。触るとパリパリッと割れます)を以前の傷のみから全て抜去します。
(シリコンバッグが入っている状態で取り出すには大きな傷が必要ですが、まずバッグ、そして被膜といった順番だと、傷も昔の傷と同じ長さで可能です。)
その途中の画像です。写真向かって左のピンセットでつまんでいるのは石灰化した被膜からパリパリと割れた石灰の一部です。向かって右のピンセットで被膜を引き出しています。
そしてバッグを取り出した後の画像です。完全なフラットな胸です。
そして、取り出したバッグと被膜です。
石灰化した被膜の拡大です。本当に卵の殻みたいですね。
モニター様は、術後、固くない胸を触って、大喜びでした。しかし、今回は脂肪注入を同時にしませんでしたので、やはり大きさが気になる様子で、〝是非とも脂肪注入で柔らかく、かつ自然な胸を取り戻したい”とおっしゃってました。
是非ともです。幸い、当院の最も得意とする分野ですから。
今日も手術をなさって下さった方々、そして、手術に関わってくれたスタッフに感謝です。