今日の手術はバッグの取出しと同時のCRF豊胸、そして脂肪によるお顔の若返り手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
本日のブログは私の著した論文が米国形成外科雑誌『PRS-GO』の2016年4月号に掲載されましたので、その報告です。
全ページは長いので抜粋して説明しますね。
原著:コスメティック部門
表題:バッグ取出しと同時の脂肪注入術(SIEF)の検討
コンデンスリッチファットに関して:不要なオイルや壊れた細胞、不要な麻酔液等を除去し、脂肪の定着に最も必要な健全な脂肪細胞と脂肪幹細胞を濃縮(コンデンス)して使用。
バッグ(インプラント)の取出しは、どの位置にバッグが位置しているかによって、注入部位が変わってくるという説明。
実際のデータ:バッグを取り出して、術後6か月経っても、バストサイズは1サイズ以下のサイズダウンに留まっており、満足度はとても高いというデータ。
実際の症例の一部
結論:バッグ取り出しと同時の脂肪注入による豊胸は、しっかりした技術と知識をもってすれば、非常に効果的で、高い満足度が得られる。
というものになります。
今でも当院では、年間100例以上のバッグ取出しと同時のCRF豊胸を行っています。文献上、おそらく世界一の症例数だと思います。ただ、実際の手技は決して簡単な手術ではなく、繊細なバッグの取出し法や、丁寧、かつ正確な注入などが求められます。
ただ、上記の写真にもあるように、今現在、シリコンバッグ(乳房インプラント)の硬さや変形で悩んでいらっしゃる方は多く、また、日本人は痩せている傾向が多いため、脂肪の確保にも的確な手技が必須です。
こういった事を他のドクターにも知ってもらい、一人でも多くのシリコンバッグで悩んでおられる方に貢献できれば幸いです。
今日も手術なさって下さったか方、手術に関わってくれたスタッフに感謝です。