今日はBRAVA+CRF豊胸。そしてCRF豊胸手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
またカウンセリングでも、(皮膚の伸びが悪いタイプなので)BRAVA併用の豊胸を勧めたゲストがご来院なさいました。
よって、本日は皮膚の張力と定着率に関してお話しします。
今日紹介するモニター様は、他院でセリューション豊胸(CAL)をしても大きくならなかったという方でした。片方180ccずつの注入だったそうですが、やはりそれに見合った大きさにはなっていません。
セリューション法(脂肪幹細胞添加)で作られる脂肪も、通常の脂肪よりかなり良い脂肪です。では何で大きくならなかったのか?大きなしこりも無いですし、注入技術が特別悪い感じもしません。
脂肪が定着しなかった理由は脂肪の注入技術そして、手術を受ける側の胸の状態だと考えます。
術前(他院脂肪注入による豊胸後)の写真が下です。
ブラバ前=他院脂肪注入後、正面と斜めです。
そして、当院で診察後、ブラバが必要と考えられたため、ブラバをお勧めしました。
下の画像がブラバ着用直後です。(つまり実際のCRF豊胸の直前です)
注)この状態はブラバを外した直後ですのでかなり浮腫んで大きく見えますが、数時間もすれば、ほとんど元の大きさになります。残念ながらブラバ単体での豊胸には無理がある事が分かっています。
写真はブラバの吸引力で皮膚が伸び、単なる浮腫み(つまり水)で大きくなっている状態です。
ただ、この仮のスペースに良い脂肪(例えばCRF)を、適切な量(入れ過ぎはダメです)、万遍なく丁寧に注入(かたまりで入れてはダメです)すると
ブラバ後=術直前、正面と斜め
下の様な良い結果が生まれます。
CRF豊胸 術後2か月の写真です。正面と斜め
ポイントは、ブラバは術後2週間で中止(長すぎは色素沈着などのトラブルとなります)していますのでブラバ自体のむくみの影響はなく、脂肪の定着のみで大きくなっているという事です。
確かにまだ2ヵ月目ですので、まだ多少小さくなる可能性はありますが、BRAVA+CRF豊胸ですので、今後あまり小さくならない事が予想されます。
また、注目してほしい点は、大きさもですが、胸の形も綺麗になったという事です。
このモニター様は乳頭から乳房下縁までの距離が5センチ以下でした。
こういった場合は単に注入で大きくしても乳頭と下縁までが凹んだ形、せめて真っ直ぐで、丸みを帯びません。それが、ブラバ着用により、今日の方は伸ばせば7センチ程度までなります。これによって綺麗な胸の形になったのです。
術前後を比較すると、術前BRAVAで無理やり皮膚を伸ばし、そのスペースにそのまま脂肪が生き残った感じです。
BRAVAでのメリットは
①注入時の乳房内圧が高くなるのを防げた事
②術後の血流が良くなった事
です。
こういった現実を見ると、やはり
今現在、脂肪の定着を良くするためのベストの方法は
①上手な脂肪採取=VASER
②良い脂肪の加工=CRFやCAL
③高い注入技術=ドクターの注入スキル、経験
そして
④注入を受ける胸の状態=BRAVA、または授乳後、そして、バッグ取り出しと同時の様に皮膚のテンションが低い(伸びが良い)事が大切です。
おそらく、上記4点を全てクリアすれば、今現在、世界で一番良い(理想的な)豊胸だといえると思います。
今日の手術の方もBRAVAで皮膚の余裕がでていました。もちろん手術は問題なく終わっています。仕上がりが楽しみです。
前回の休日は有名な外科医(Roger K. Khouri M.D.)の手術ビデオを見ました。内容はとても勉強になりました。
今後もより良い結果を求め、勉強し、そして手術の技術を磨き続けたいと思います。
今日も手術をなさってくださった方、そして、手術に関わってくれたスタッフに感謝です。